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work on wedding rings on themselves



指環を作る時に、自分たちの手を加えられたらいいな、と打ち合わせの時にご相談があり、鎚目をつける作業をしてもらうことに。そして先日、その作業にお越しいただきました。雪の日から一転、春の陽気に包まれた、あたたかな日だったので、手がかじかむこともなく、来られて早速作業へと。


新郎は新婦の指環を、新婦は新郎の指環を、と交換して作業。金鎚で叩いて、鎚目をつけながら、指環のサイズまでカタチを整えて。カンカンカン、と小気味よくおふたりの叩く音がリズムに乗って響きます。でも、コツが掴めてノリすぎるとサイズオーバーしてしまうので要注意。サイズが近くなったら慎重に微調整です。その次は、内側にヤスリをかけて角を落として滑らかに。そして、ヘラや紙ヤスリで傷をなくして、刻印打ち。刻印は、相手のイニシャルだけを自分たちで打つことにしました。日付などの残りは私たちが引き継ぐことに。


ざっと2時間みっちり。手も肩も、慣れない作業と緊張にパンパン。日常的に作ったりすることがあり、抵抗なく慣れた手つきの新婦。黙々と集中する姿は、安心感があり頼もしい。一方で、まったく手作業が苦手という新郎。でも慎重に、丁寧に進める様子に、相手を思う気持ちが伝わってくるよう。達成感のある心地よい疲れに、ほっと和まれるおふたり。


指環をはずすのに苦労したり、刻印の一発勝負に緊張したり、とちょっとしたハプニングも笑い合って楽しみながら。鎚目を打つように、おふたりの大切な思い出として刻まれる時間。より一層、愛着の増す指環となってもらえたら嬉しい限りです。


wedding ring

初雪・ポッケ

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