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wedding ring "tsubomi"



ちらほらと桜の便りが届き始め、金沢でも開花宣言となりました。華やいだ季節へ期待に膨らむ先日、お渡しとなったご結婚指環。18金のホワイトゴールドに、部分的にピンクゴールドを組み合わせて。平らな形をベースに、新郎は幅2.8ミリ、新婦は幅2.0ミリの指環に鎚目をつけて表情を出しました。


ちょっぴり顔をのぞかせるようなピンクゴールド。長い冬をじっと耐えて、開花を心待ちしているつぼみのよう。"tsubomi"という愛らしい響きも、おふたりにぴったりのように思いました。漢字の「蕾」は、草冠に「雷」。万物を潤す雨を連れてくる雷は、五穀豊穣を想起させる吉祥の象徴。古い漢字では、「田」を三つ書いて、大きな音で轟く様子を。そこから、花びらをギュッと集めた"つぼみ"の姿を表すようになったそうです。


大きなエネルギーを秘めて、季節を進めていく力。それは、未来を切り拓く背中を押してくれる気持ちとなります。たくさんの想い、強い意志を持ち続ければ、つぼみのほころぶ春が必ずやって来ます。そして、美しい花を咲かせ、たくさんの笑顔に包まれる時へと。


「本日婚姻届を出して来ました。」と最初のお問い合わせの時を思い出します。新たなスタート、決意の気持ちを私たちもいただくような思いで制作と向き合い、桜の開花とともにお渡し。おふたりで一緒に咲かせる花は、いつまでも枯れることなく、周りを明るく照らし、笑顔満開です。


wedding ring:K18white gold & K18pink gold

初雪・ポッケ

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