おじいちゃん、おばあちゃんになった時に手に馴染む指環を、と先日お渡ししたプラチナのご結婚指環。新郎新婦ともに幅2.8mmの平らなカタチで鏡面仕上げのお揃いに。手にさわる感触が気にならないよう、角をほんのりなだらかにしています。
打ち合わせの時、使用感を伝えるためにお見せした私たちの結婚指環を、"すごくいい、これがいい"ということになり、同じカタチで作らせて頂きました。最初は同じように鏡面の輝きから、ずっと身につけて、擦れたり磨かれたりして一緒に過ごしてきた指環。
実は、まだ指環のサンプルもほとんどない時だったので、自分たちの結婚指環も素材見本となるようにと、素材感が活きるように四角いカタチで作ったもの。でも、使っていくとコロコロと角のエッジが気になったので、少しだけ優しくあたるように丸くして今のカタチに。たくさん擦れて、つや消しとなった表情が、とても誇らしげに思えてきました。
使うほどに手に馴染み、つけていることを忘れるほどの存在へと。存在すること、気配、存在感、という意味の"presence"。いつもそこにある、ここにいる、という当たり前のことに、素直に向き合う人生。ひたむきな営みの中、想い合い、認め合いながら過ごす歳月。お互いの存在が、かけがえのない確かな人生の始まりに、祝福を込めて。
wedding ring:Pt
初雪・ポッケ
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