十五角形のご結婚指環。キッチリと機械的に同じ幅のカクカクした面や角ではなく、無作為に面を作り、柔らかな印象を持たせました。新婦の指環は、十五角形のひとつの角をしずく型のように膨らませ、その側面にはダイヤが入っています。素材はプラチナで、幅は3.5ミリのしっかりとした指環ですが、手肌の馴染みも良く、落ち着いた雰囲気があります。
最初は、四角い指環のイメージから始まったこの指環。お二人とも遠方のため、写真やサンプルを幾度となくやり取りし、イメージを固めて行きました。十一角、十五角と迷い悩んだ分だけ、その気持ちの変化も、楽しい思い出として心に刻んでもらえたら嬉しいです。
pentadecagon(ペンタデカゴン)は、十五角形のこと。指環の外側は多角形でも内側は、まんまるの円。まんまるのお月さまは十五夜。豊かな実りの象徴とされる満月と、なんだかご縁がある気がしてきます。
表面の仕上げは、マットなツヤ消しに。でも、一面だけ半ツヤの面を作り、二人だけのひそかな遊び心を。いずれ、どの面だったか馴染んでわからなくなりますが、日々少しずつ変わる姿を、育てるように楽しみ、沢山の素敵な思い出を共にするものとなれば幸いです。
wedding ring:Pt,diamond
初雪・ポッケ