草木が輝き、いのち溢れる季節。そんな天地に気が満ちはじめるころ、挙式を迎えられる新郎新婦のご結婚指環。巻きつきながら伸びていく蔓のように生命力を感じる指環です。素材はプラチナで存在感があり、静かに語りかけるような落ち着いた佇まい。
打ち合わせの時にサンプルを見ながら、ふくらみや巻きつき具合をどうするか、お互いのイメージをすり合わせるようにお話を進めていきました。その時に、クロワッサンのように巻いて膨らんだカタチが思い浮かび、厚みを持たせてコロンとした印象となるようにと。制作を進めるうちに、巻き貝のような形のパン「コルネ」がよりイメージに近いと思えてきたので、"cornet"と名付けました。
フランス語で「角」、英語で「管楽器」の意味となるcornet、語源はイタリア語で「角」「角笛」を意味するcornoが由来。古来より、動物の角に聖なる力、霊力が宿っていると信じられ、想像上の動物ユニコーン(一角獣)を産み出し、聖なる力や純潔の象徴に。聖なる角を利用した角笛は、中世ヨーロッパでは「神の声」とされ、穀物の収穫期にだけ吹かれるものだったようです。
ふっくら、くるっと巻いたコルネ。親しみの湧く愛らしいカタチの中に、みっちりと詰まったチョコやクリームのように、お互いを想う一途な愛と、一緒に歩む豊かな未来をぎっしり詰めて。ほどけることのない、強く固い絆で結ばれたおふたり。たくさんの素晴らしい仲間の笑顔に囲まれた新しい門出。高らかに鳴り響くファンファーレのように、祝福の歓声に包まれますように。
wedding ring:Pt
初雪・ポッケ
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