ご結婚指環と一緒に制作した犬の指環入れ。いつか犬を飼いたいという新郎新婦。中でも和犬、日本犬がお好きなのだそう。散歩の時に柴犬と出会うと、親しみやすい雰囲気が新郎とも似ているということで、新郎は柴犬、新婦は白い紀州犬のようなイメージでお作りしました。
お仕事の時には、指環を外すこともあるというので、紛失しないよう入れておくだけではなく、おうちのシンボル的存在にしたいと。犬は、昔から人間を災厄から守ってくれるとされ、神社の狛犬としても信仰されてきました。平安朝の宮中では、狛犬を源流とした犬筥が生まれ、その後、婚礼の道具、おひなさまの道具へと。魔除けと子供の無事、成長を祈り、おめでたいという思いが込められています。
昭和9年に作られた「日本犬標準」。日本犬は、"気迫・威厳に富み、忠実・従順で飾らない気品と風格があり、感覚鋭敏で動作も敏捷、歩く様は軽快弾力あり"、と説明されています。日本の景色と調和する姿は美しく、縄文の時代から人に寄り添い、ご主人と一緒の時がいちばん顔が輝き、いきいきと動く。とても深い繋がりを感じます。
嬉しい時、楽しい時、機微を共有することで、太古の昔から育まれてきた一途な絆。いつまでも愛おしく、通じ合える幸せをかみしめて。おふたりの願いが、きっと叶いますように。
wedding ring box
初雪・ポッケ
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