結婚指環の見学がしたい、と午前中に電話のあった後、じゃじゃぶりの雨。夕方お越しいただいた時には、雨もあがり少し涼しさも感じるほどに。しっとりと濡れた小径に大小のかたつむりがゆーるりと、この季節を謳歌しているかのよう。自然体で素直なおふたりも自分たちのペースを大切に踏み出した新たな一歩。
聞けば、中学校からの同級生で、と照れながらお話してくれた新郎新婦。そして、ご来店の明後日にご入籍されるのだと。気になっていたという指環の素材も確認し、この日そのまま決めて行くことに。素材、幅、形、とシンプルな指環でもひとつずつ明確にして行く作業は、お互いのことを改めて知るような、軌跡をたどる時間。ご縁の長いおふたりはなおさら感慨もひとしおです。
これからたくさんのことをおふたりで決めて行く長い道が目の前に。指環を介して私たちもその道に交わることができる幸せを感じています。長く共にし、育てるように愛着の湧く指環へと、おふたりの想いを受け取って制作に励みたいと思います。
wedding ring
初雪・ポッケ
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