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meeting of the wedding ring


静かにやわらかく降る春の雨。あたたかな気温のせいか、辛さを感じるよりも、潤いをもたらす恵みのよう。庭の椿の葉も花も、濡れる姿がいっそう色鮮やかに。そんな雨の金沢に、ご結婚指環の打ち合わせにお越しいただきました。


お休みの日が思うように合わない、という新郎新婦。打ち合わせのこの日も、やりくりをして作った貴重なお休み。ちょっとした出来事も、かみしめるように愛おしく、思い出のひとつとして楽しむおふたりに、微笑ましく、ほっこりとした気持ちとなりました。


指環のサイズを決める時、外す時もあったり、むくみのことや、圧迫感、といつもの暮らしのひとコマを思い描きながら、どうしようかと。そうこう試しているうちに、指が腫れてくるような感じに。指の形も、節があるけれど、入ってしまえばゆとりのあるタイプ、スッとした指で、指の腹の膨らみで留めるようなタイプ、と人それぞれなのでご相談しながら。


そんな新郎の手は、肉厚で大きく包み込むような安心感のある手。新婦は、長くしなやかな指で、もの柔らかな所作が似合い美しい。お互いに手を取り合い、つなぐ手に、馴染む指環へと、私たちも手とこころを動かし、努めていきたいと思います。


wedding ring

初雪・ポッケ

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