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meeting of the wedding ring


いちもくさんに春へまい進、とすっかり気の緩んだところに、朝から吹雪。雪すかしするほど、もう積もらないか、と除雪用具を片付けたところだったので、先日までとのギャップにびっくり。そんな、白く霞みゆく視界の中、通路を見極めて、ザクロ文庫までなんとか辿りついたおふたり。ご結婚指環のご相談にお越しいただきました。


窓から眺める雪景色に、初雪・ポッケの名前の雪とピッタリですね、雪の日でよかった、とおふたりの前向きな言葉に、寒さも吹き飛ぶようなほっこりとした気持ちに。また、嬉しいご縁でのご訪問に、「雪は天から送られた手紙である」と雪の結晶を研究した中谷宇吉郎博士の言葉を思い出しました。


指環の説明も終わり、ひとつずつ素材や形も決め終わったあと、「小・中学校の同級生なんです」と。幼い頃からお互いを知っているからこそ、にじみ出る安心感に、ちょっと冒険するような遊び心。「我々らしい」と納得するようにうなずく指環に。


お帰りの時にも降り続く雪。でも、なんだか穏やかで、素敵な出会いを届けてくれたような清々しい気分。今度は私たちが、返事を書くような気持ちで、制作して行きたいと思います。


wedding ring

初雪・ポッケ

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