傘をささなくてもいいくらいの糸のような雨。山茶花梅雨と呼ばれる、冬本番を目前に控えた先日、ご結婚指環の打ち合わせにお越しいただきました。気温は低かったけれども、体感ではあたたかく感じられたのも、気さくに接してくださった新郎新婦のお人柄のような気がします。
遠方からのおふたりでしたが、新郎のルーツは加賀藩にゆかりがあるそうで、学生の時にはそのルーツをたどる旅へと。新婦もまた、はじめてのひとり旅が金沢だったというので、ご縁に導かれたような嬉しい出会い。
指環のデザインが決まり、内側の刻印についての説明。いつもは指環のカタチが出来上がる頃に、内側に入れる刻印の文字を決めてもらうので、しばらく考える時間を持つのですが、その場のライブ感を大切にしたい、と即決。文字ではなく、新婦が描いたおふたりの似顔絵を入れることに。その勢いと潔さが、作った時のことも思い出させる絵となり、気持ちを刻むようで素敵だと思いました。
カタチとして出来上がる指環はもちろんのこと、ザクロ文庫での時間も思い出として刻むような場にしたいと、大切なことを改めて教えられました。
wedding ring
初雪・ポッケ
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