白ネズミとサンザシの指環。人生の節目を迎えた記念に、とご依頼いただきました。サンザシの実には、誕生石の赤いガーネットを。全体的には、K18イエローゴールドを使い、ネズミと指環の肩にあたるシャンク部分のヤドリギをK18ホワイトゴールドにしています。
18世紀に流行した、ジャルディネッティと呼ばれるデザインの雰囲気を感じさせるように。イタリア語で「小さな庭」を意味し、花籠やブーケを小さな世界に閉じ込めたようなデザインが流行した時代。それらを踏まえ、イラストなどのやり取りを重ねて進めて行きました。
十二支の一番最初「子」は、循環の元を意味し、子孫繁栄の象徴。また、大黒天の使いとされ、五穀豊穣や財力、実りの意味も。
山査子(サンザシ)の花言葉は「希望」。古来、その実は「命を養う不老長寿」の漢方薬とされたようです。また、メイフラワーとも呼ばれるセイヨウサンザシの花が、北アメリカへ移住した人たちの乗った船、メイフラワー号にも描かれていました。アイルランドのケルト民族では、聖なる木とされ、豊穣のシンボル、キリスト教では、神秘な力の宿る木とされているようです。
「困難に打ち勝つ」「忍耐」の花言葉を持ち、冬の間も緑を絶やさないヤドリギは、生命力と永遠の命の象徴とされ、リング部分に彫りいれた勿忘草(ワスレナグサ)は、日本では俗称「藍微塵(あいみじん)」と言い、「小さいが輝かしい花を咲かせる」という意味を持ちます。
ぐるりと循環し、元気一杯にまた新しい一歩を踏み出す。いつまでも心に希望の花を咲かせて。
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初雪・ポッケ
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