2018/6/1
ついに工事業者さんによる解体作業が始まりました。自分では諦めた、土壁の大きな戸もはずされました。4人がかりでも相当重かったようです。下手に手を出していたら、、と想像すると、血の気が引きました。
土戸には、すき間を埋めるためか新聞が貼られており、日付のあるものには昭和12年6月12日の大阪毎日新聞が。他にも大阪朝日新聞や北陸中日新聞もあり、北陸の新聞があるのはわかるのですが、大阪のものがあるのはなぜだろう。
以前、京都の町家で展示した時にも、土壁の中に昔の新聞記事が残っていました。その小さな紙切れは、当時の日常の空気を感じることができるタイムカプセルのようなものだと思いました。
“ザクロ文庫”も、これまでのものを引き継ぎつつ、時代が経ったあとには、私たちの痕跡も残るようなところにするのも楽しみのひとつです。
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